更新予告

その他
04 /17 2020
――― 更新予告 ―――――

 次回は改憲議論の最終回、日本国憲法神聖不可侵説を検討する。ワイマール憲法を別にすれば、日本国憲法は今なお並ぶもののない現代憲法である。故に、「日本国憲法の精神は極めて尊重に値するものであり、それは人類が実現すべき普遍的価値を明らかにするものであるから、日本国憲法の是非および改憲については触れることも畏れ多い」とする見解が一部にある。しかし、日本国憲法が体現する現代的諸価値は、本当に我々人間が享受すべき至高の価値なのか?また、現代的諸価値の実現が果たされるとき、我々人間存在は完成し、望むままの幸福追求が約束されるのであろうか?そもそも、価値相対主義という現代社会の重篤な病は、現代的諸価値実現の完成をもって治癒・克服されるのか、それともなお一層新しい段階へと人類は歩みを進めることになるのか?これらの観点を踏まえつつ、日本国憲法の改憲の必要性について論を進めたい。

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更新予告

その他
02 /17 2020
――― 更新予告 ―――――

 次回は、改憲議論に関し、他国が幾度も改憲を重ねる一方で、日本国憲法が制憲後70年以上一度も改憲されていないことの是非について論じます。

 日本国憲法は制憲後70年以上、約3/4世紀にわたって一度も改憲を経験していません。その間に、世界は朝鮮戦争から冷戦を経て、テロとの戦い、そしてロシア・中国の台頭へと遷移し、その様相は一変しました。しかしその間も日本国憲法はその在り方を変えず現在に至っています。こうした時の経過を経て、日本国憲法が実現すべきと要請する人間の普遍的価値もまた新しい段階へと進み改憲の機は熟したのか否か、また、この間にも多くの国で憲法が改正されていることを評価すべきか、イギリス憲法、アメリカ憲法、フランス憲法、ドイツ憲法との比較を中心に論を進めます。

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生物界における人間の特殊性について

その他
05 /24 2019
 生物一般にとっての至上命題は、個体の生存の維持及び当該種の保存である。しかし、この至上命題は、人間存在にも例外なく必然的に当て嵌まるのであろうか?いわんや、人間は、美・徳・正義といった、他の生物が感受しないと考えられる価値を知覚・認識し、時にその価値を自己の個体的生命に優先させ、「自殺」という行為に至ることすらある。果たして、我々人間存在にとっての至上命題も、他の動物と全く同様なのであろうか?

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競争と人間のあり方について

その他
05 /24 2019
 競争はあらゆる面で進歩を促し、人間社会を前進させる原動力となることは否定できない。競争という要素がなければ、我々が現在のような繁栄を享受することはおそらくなかったであろう。そのことは、「競争それ自体は悪ではない」という著名な格言が如実にそれを物語っている。また、出生においても、その過程が競争的であるからこそ環境により善く適応したより優れた個体が生を得られるのであり、結果、自己保存と種の保存を図ることができるのである。

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なぜ規範に従うべきか(社会契約とは異なる観点より)

その他
05 /23 2019
 暴君によって定められた全く恣意的悪辣なものでない限り、否、仮にそうであったとしても規範、すなわちルールには何らかの意味がある。その意味とは、その規範に従順である限り少なくとも当該社会での安全や安寧が保障されるということである。規範に従わないことが、当該社会の一部においては利益を生み出し、或いは一部の違背者間の関係を円滑ならしめる効果を有するということは確かにあり得るだろう。

 しかし、その違背が露見したときには、その違背者のみならず関与した者全てが当該社会の求める制裁を受けることとなり不利益を被る。従って、当該規範の瑕疵が一見して重大かつ明白であるような特段の事由がある場合を除いて、基本的に規範には従う方が当該社会全体としての福利を大きくすると考えて大過ないというべきである。小さな綻びがやがて大きな裂け目を生じ得ることをよく心に留め置かなければならない。
 

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椎央権太

日本国憲法の意味と真価を記録しておきたいと思い執筆しています。護憲的な記述が多く見えますが、不動の護憲派というわけではありません。憲法とは如何なるもので、改めるべき時宜はいつなのかということを書き残せればと思っています。