近代の失敗と価値相対主義

覚え書き
08 /05 2019
 人間存在を極端なまでに普遍化し、個性や個人の特殊性を捨象して、抽象的客観的な機会の平等を目指すあまり、かえって不合理な不平等を拡大してしまったことが近代の失敗であるとするならば、その反省から個人の特殊性や固有の特質を尊重しすぎるあまりに、何が正しく、何が不正であるのかの基準が徹底的に相対化され、公共(社会)における善悪好嫌の基準が判然としなくなってしまうという価値相対主義の檻に囚われてしまったことが現代という時代の抱える病理であるといってよかろう。

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人間の本性について

覚え書き
06 /30 2019
 食べて、眠り、繁殖する。動物の本性はそれらに集約される。ならば、動物の一種である我々人間の本性もまたそこに集約されるのであろうか。むろんこれらの要素は人間存在にとっても生存と種の保存の為に不可欠の要素であることは間違いない。しかし、人間は他の動物とは異なり、事理善悪を直観するとともに同情と憐憫という他の動物には知覚できない感覚を感受し、美、徳、正義といった人間存在に固有の概念を理解する。故に、三大欲求に加えて、幸福を追求し、自己実現を果たしたいという第4の欲求を持つ。

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今の日本の生き難さの正体

覚え書き
06 /09 2019
 他殺、自殺、拡大自殺、危険行為、詐欺、自発的失業(ひきこもり)、不登校、不適切な情報発信等々、現在の日本には対応すべき課題が山積しており、しかもこれらの諸問題は日々その件数を増し、深刻さの度合いを色濃くしているように思えてならない。第3位に転落したとはいえ、個人のGDPでいえば未だに世界第2位を堅持し、長く続いたデフレスパイラルとそれによる不況からも脱却しつつあると報じられるここ最近でさえ、我々日本人を取り巻く社会環境には改善の兆しが見えるどころか、悪化の一途を辿っているいることを示すような事件が日々生じている。一体全体、こうした好ましからざる社会現象の要因や理由は何なのであろうか?

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競争とその必要性

覚え書き
06 /09 2019
 人間は本質的に競争的な存在である。そもそも生物学的に勝利した遺伝子のみが生き残り新たな生命を紡ぐのであるから、競争それ自体は悪ではないというより外ない。むしろ競争によってより善く人格が仕上げられ、自己実現を目指して前進することができるのである。よって、競争は人間にとっては不可欠の要素であるとさえいうことができよう。しかし、競争には必ず「勝敗」の概念が付きまとうこともまた事実である。

 勝利は確かに喜ばしいことではある。しかし、勝者が常により善く優れ、敗者は常に悪しく劣ると観念する必然性はない。むしろ圧倒的多数の敗者が存在して初めて勝者は勝者たり得るのであり、「敗者なき勝利」などあり得ない。従って、敗北は競争という事柄を構成する不可欠の要素と言いうべきである。しかし、もしそうであるならば、勝者のみが大きな富に与り、敗者は貧困を甘受するより外ないという発想は必ずしも正しい考え方ではないと解すべきである。

 こうして考えてみると、富の分配については競争の結果、即ち勝敗の事実によってではなく、競争に参加したという過程を考慮してなされるべきといえなくはないだろうか?

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自由とは何か?

覚え書き
05 /24 2019
 「自由とは何か?」と問われたならば、それはおそらく、「無限の可能性の中から自在に決定をなし得ることである」と定義してよかろう。そこには当然、他人を殺し、欺罔し、奪うことも含まれる。「主は与え、主は取り去り給う。主の御名は誉むべきかな」という聖書の有名な一節を引くまでもなく、神の領域に於いては生殺与奪についても全き自由が存在する。では、神とは異なる我ら人間存在の享受する自由とは果たしていかなるものなのであろうか?

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椎央権太

日本国憲法の意味と真価を記録しておきたいと思い執筆しています。護憲的な記述が多く見えますが、不動の護憲派というわけではありません。憲法とは如何なるもので、改めるべき時宜はいつなのかということを書き残せればと思っています。